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それは湿気が原因です。三味線の皮張りは、破れる寸前まで強く張ると(これをカンバリと言います)甲高い良い音が得られる重要な条件の一つでありますが、動物の皮は湿気をとてもよく吸収します。そのために皮の表面からしみ込んだ水分が、京口に(皮を張り付ける胴の部分)達し、糊がゆるみ、その結果皮がずれてしまうという事故が発生します。例えその時点で皮がずれなくても、湿ったままで袋に入れて保管しておくと、次に天気になったとき、いざ袋から出してみるとパンクしていたという例が多いのです。三味線の皮は、相当強い力で張られておりますので、その張力で耐えきれなくなって破れてしまうのです。
さて、それを防止するには、湿気の多い日に三味線を使ったときは、しまう前に艶布巾等で三味線の皮を強く2,30回ほど擦ります。(駒ははずしてください。) するとその摩擦熱で湿気が蒸発して、なくなります。裏皮も同様にいたします。そして紙袋に入れ、さらにビニール袋に入れます。つまり乾燥した状態で保管するわけです。なぜ紙袋かと言いますと、紙の性質から湿気に対する融通性があるからです。そしてなぜビニール袋かと言いますと、保管中紙袋を通過して湿気が皮に届くのを防止するためです。保管しているときが乾燥状態にあれば、皮の破れは大幅に裂けることができるのです。
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